レイアウトの基本3:具体的な活動整理

前回のお話で、大きなコンセプトから大雑把な視線の方向を確認したら、今度は、具体的な活動を洗い出しましょう。ダイニングは食事、リビングはテレビを見る、ベッドルームは着替えて寝る。というのは当然ですが、暮らしの中でこれだけしかしていないということはありません。

 

自分の暮らしを振り返ってみれば、ダイニングテーブルでアイロン掛けをしていたり、リビングで通販雑誌のチェックをしていたり。自分以外の人は、もっと色々。着替えがベッドルーム以外だったりダイニングテーブルで勉強しちゃう子供達。PCをリビングでやっているご主人。
好きなテレビ番組があるときは、ダイニングから食事を持ってリビングに勝手に移ってしまうパパと息子などなど・・・趣味を持っている方なら、それに付随する活動も色々と出てくるでしょう。

 

まずはお行儀をちゃんとしましょう(^_^;)という意見もありますが、自然にそうなってしまうのであれば、逆に、それを織り込み済みで、暮らしやすいお部屋作りをしていこうという考え方もあります。
ここは、こういう事が行われるエリアという事を明確にしておくと、モノの配置の検討がしやすくなります。間取図などに、エリアを○して、活動を書き込みその際に、必要なモノや、広さ、明るさ、注意点(埃が出やすいとか、音が出るとか)を記しておきましょう。ゾーニングの後で、人の動きを計画するステップが出てきますが、その際にも検討が進みやすくなります。

 

「必要なものがサッと取り出せる。」
「移動が少なく、人同士が邪魔にならない。」
「家族のやっていることで嫌な思いをしない。」

 

例えば、子供がダイニングテーブルで勉強したら食事の前に一杯やろうとしたお父さんの目の前に消しゴムのカスが一面に広がってゲンナリ・・・なんていう事も、ちょっとした事ですがそういったちょっとした事の積み重ねが暮らしのストレスになっていきます。お家をお、世界で最も心地よい空間にしたいなという方は、是非、トライしてみてください。