レイアウトの基本4:ゾーン間の距離と建物の設備

エリア内での活動の種類が固まってきて何のゾーンかが見えてきたら、そのゾーンが、その位置で行われるのが良いのかどうか最終チェックをします。

 

活動を書きだしている際に、「これは、本当はここじゃない方がいいな」とか「なんで、これをここでやってるのかなぁ?」など、既に検討修正が行われていると思いますが、ここまででは、視点が、ゾーン内での活動の混ざり具合に、行きがちです。そこで、最終チェックでは、ゾーンとゾーンの位置関係と、建物の設備から来るゾーンの制約を考慮していきます。

 

ゾーンとゾーンの位置関係を考えるのは、スムーズに移動できて、できるだけトータルの移動距離が長くならないようにする為です。それを確認するには、活動の順序を考えてみることです。洗濯物を持ち運んで、畳んだ後チェストやクローゼットにしまうまでの間に意外とうろうろあっち行ったりこっち行ったりしてませんか?いつも使う道具を置く場所が使用する場所と凄く離れていて、完成物を置く場所がまた違った場所だったりしませんか?リモコンを本体近くまで取りに行って終わった後、また本体近くまで戻してたりしませんか?なぜか、いつも○○がどこかに行ってしまって神隠し?にあってませんか?ゾーンがはっきりしていて、活動が狭いエリアで済まされていると「どうして、これがこんな所に~?」なんていうことも少なくなるかも。

 

もう一つチェックしたいのが、建物の設備ですね。これは、皆さんも注意していると思いますが、コンセントの位置、スイッチの位置、アンテナの位置などなど。最近は、電話はコードレスや携帯が多いので電話口は気にしなくても良くなりましたが逆にインターネットの為に気にする必要が出る場合もあります。(これも無線LANで解決できますが)

 

アンテナコードや電源コードが長く出ていると見た目に悪いだけでなく、埃やダニが溜まりやすくペットや小さい子供がいるお家では、ちょっと危険でもありますね。それから、電化製品を使う活動を同じゾーンでたくさん行うことになると、タコ足配線になり、よくありませんし、プラグの抜き差しを頻繁にする必要が出て面倒です。
コードだけでなく、電化製品そのものの位置による影響も気を付けておくと良いでしょう。特にエアコンは位置を簡単には変えられないので、その風が直接当たる場所は気を付けておきたいですね。

 

また、設備そのものというわけではありませんが、窓の位置にも気を配りたいですね。日の当たり方がどうなるのかを意識しておかないと、昼間にデスクワークをしたい場合などは、悪影響が出ます。日差しだけでなく、外からの視線も気にしないといけない事もあります。

 

色々ありすぎて考えられなーい(><)という方。大事なことは優先順位をつけることです。全ての事を完全にOKにすることはできませんから、これは必須。これはやっておきたい。これは可能なら。と、優先順位を決めて、納得した上でゾーンニングを完成させてくださいね♪